天皇盃 第20回全国都道府県対抗男子駅伝(2015年1月18日)
2015年1月18日(日)お昼12:30スタートの「第20回全国男子駅伝」。大会サイトには、選手のエントリー状況解説やレース展望、予想優勝チームをまとめた「エントリー状況とレース展望(広島陸上競技協会まとめ)」(PDF)が掲載されています。
それによると、予想優勝チームは高校生が一枚上手で「広島」とのこと。果たして予想通りに行くのか、それとも予想外な展開が起こるのか。1月18日(日)の全国男子駅伝は見逃せません。
※例年、40 人程度のエントリー変更があり、現時点(1 月 7 日)での予想は本番とかなりのズレが生じる。過去の結果を見ると、実力通り走った選手は半分くらいにとどまっており、実力者が好走したチームが上位に顔を出している。どんなドラマが待ち受けているか、当日を楽しみにしておいてもらいたい。
せっかくなので、「エントリー状況とレース展望(広島陸上競技協会まとめ)」(PDF)の内容をまとめました。大会当日までに自分の頭に叩き込んでおきます。
【追記】大会前日、区間エントリー発表!
そして大会前日の1月18日(土)になり、区間エントリーのオーダーリストが発表されました。
31人のエントリー変更があったようですが、僕の地元・愛知の神野大地選手(青山学院大)はアンカー・7区を走ります。区間エントリーのオーダーリストは以下からどうぞ。
▶ 【天皇盃 第20回全国都道府県対抗男子駅伝】区間エントリーのオーダーリスト発表! 僕の地元・愛知の神野大地選手(青山学院大)はアンカー・7区を走る!
エントリー状況(社会人)
エントリー141 人中、「全日本実業団駅伝」出場者が 54 人(昨年 51 人)、「箱根駅伝」出場者が 45 人(昨年 55 人)。
【今年度の10000m日本人ランキング】
- 1位 鎧坂哲哉(広島・旭化成)
- 2位 佐藤悠基(静岡・日清食品グループ)
- 3位 村山謙太(宮崎・駒沢大)
- 5位 設楽啓太(東京を・コニカミノルタ)
- 6位 設楽悠太(埼玉・ホンダ)
【実業団駅伝の区間賞獲得者】
- 3区 鎧坂哲哉(広島・旭化成)
- 4区 設楽悠太(埼玉・ホンダ)
- 5区 大石港与(愛知・トヨタ自動車)
- 6区 田中秀幸(愛知・トヨタ自動車)
【その他、社会人の有力ランナー】
- 菊地賢人(北海道・コニカミノルタ)
- 宇賀地強(栃木・コニカミノルタ)
- 服部翔大(埼玉・Honda)
- 柏原竜二(千葉・富士通)
- 梶原有高(神奈川・プレス工業)
- 矢野圭吾(長野・日清食品グループ)
- 佐藤悠基(静岡・日清食品グループ)
- 宮脇千博(岐阜・トヨタ自動車)
- 松村康平(大阪・三菱重工長崎)
- 北村聡(兵庫・日清食品グループ)
- 竹澤健介(兵庫・住友電工)
- 大津顕杜(熊本・トヨタ自動車九州)
エントリー状況(大学生)
【箱根駅伝2015総合優勝の青山学院大学】
- 1 区2位の久保田和真(熊本)
- 4 区区間賞の田村和希(山口)
- 5 区山登り区間賞の神野大地(愛知)
- 7 区区間賞の小椋裕介(北海道)
- 9 区区間賞の藤川拓也(広島)
【その他、大学生の有力ランナー】
- 箱根 3 区区間賞の中谷圭佑(兵庫・駒澤大)
- 村山兄弟の弟の村山紘太(宮城・城西大)
- 横手健(栃木・明治大)
- 服部兄弟の弟の服部弾馬(新潟・東洋大)
- 西山雄介(三重・駒澤大)
- 川端千都(京都・東海大)
- 馬場翔大(岡山・駒澤大)
- 井上大仁(長崎・山梨学院大)
- 田口雅也(宮崎・東洋大)
- 大六野秀畝(鹿児島・明治大)
- 市田兄弟の兄の市田孝(鹿児島・大東文化大)
- 有村優樹(鹿児島・明治大)
エントリー状況(地元・広島の「ふるさと競技者」)
- 米澤類(福井・中国電力)
- 山崎亮平(鳥取・中国電力)
- 石川卓哉(山口・中国電力)
- 出岐雄大(長崎・中国電力)
- 圓井彰彦(福島・マツダ)
- 山本憲二(石川・マツダ)
- 松尾修治(島根・中電工)
- 小山大介(岡山・中電工)
エントリー状況(高校生)
エントリー188 人中、125 人が「全国高校駅伝」出場。そのうち 1 区出場者が 44 人。 今年度 5,000m で 14 分を切った 8 人のうち 6 人がエントリー(羽生:千葉・八千代松陰 13’52″98、長谷川:愛知・豊川 13’59″03 が欠場)。
【高校駅伝の区間賞獲得者】
- 1 区区間賞の下史典(三重・伊賀白鳳 3 年)
- 3 区日本人トップの今西駿介(宮崎・小林 2 年)
- 4 区区間賞の中島大就(広島・世羅 2 年)
- 6 区区間賞の井上広之(広島・世羅 2 年)
- 7 区区間賞の中島公平(茨城・水城 3 年)
【その他、高校生の有力ランナー(5000m 13分台)】
- 湊谷春紀(秋田工 3 年)
- 坂口裕之(長崎・諫早 3 年)
- 梶谷瑠哉(栃木・白鷗大足利 3 年)
- 富田浩之(千葉・八千代松陰 3 年)
- 鬼塚翔太(福岡・大牟田 2 年)
- 遠藤日向(福島・学法石川 1 年)
エントリー状況(中学生)
エントリー141 人中、27 人が「全国中学校駅伝」出場。駅伝の全国大会初出場者が多い。
【全中駅伝の区間賞獲得者】
- 1 区名合治紀(岡山・吉備 3 年)
- 2 区小野知大(大分・坂ノ市 3 年)
- 3 区大谷陽(栃木・三島 3 年)
- 5 区坂元祐喜(兵庫・加古川山手 3 年)
【その他、中学生の有力ランナー(3000m 8分30秒台)】
- 橋本龍(埼玉・毛呂山川角 3 年)
- 蝦夷森章太(愛知・古知野 3 年)
- 松島彰吾(静岡・北浜 3 年)
- 向井悠介(香川・小豆島3 年)
- 佐藤慎巴(岩手・北上 3 年)
- 中尾大樹(兵庫・宝殿 3 年)
- 高木航志(長野・上田五 3 年)
- 田中康靖(宮崎・飫肥 3 年)
レース展望
【1区】7km 高校生
5kmまでは 30 人近い選手が 1km3 分を切るタイムで併走。そこから高校駅伝 1 区の上位選手が集団を引っ張る。
湊谷(秋田)、關(長野)、下(三重)、橋詰(和歌山)、坂口(長崎)に新迫(広島)が絡む。前回 1 区 2 位の廣末(宮崎)、同 4 位の車田(福島)の走りにも注目。
上位争い : 栃木、群馬、埼玉、長野、愛知、三重、滋賀、広島、福岡
続いて : 千葉、静岡、兵庫、山口、長崎、宮崎
【2区】3km 中学生
3,000m 持ちタイムトップが 8’36″64、20 位でも 8’42″68 と例年より差がない(約 60m)。大谷(栃木)に、橋本(埼玉)、小野(大分)をはじめ、1 区の流れ次第で区間賞争いは激戦に。
上位争い : 栃木、群馬、埼玉、長野、愛知、三重、滋賀、広島、福岡
続いて : 千葉、静岡、兵庫、山口、長崎、宮崎
【3区】8.5km 社会人・大学生
設楽悠(埼玉)がトップに。菊地(北海道)、村山紘(宮城)、大石(愛知)、中谷(兵庫)、久保田(熊本)、服部(新潟)らが順位を上げる。15 位までが 1 分以内の混戦に。
上位争い : 栃木、群馬、埼玉、愛知、広島,山口、長崎、大分
続いて : 北海道、宮城、神奈川、長野、三重、滋賀、兵庫
【4区】5km 高校生
富田(千葉)、遠藤(福島)の区間賞争いに、長沼(長野)、吉田(広島)がどれくらい迫れるかが注目。
上位争い : 栃木、群馬、埼玉、愛知、広島、長崎
続いて : 北海道、千葉、長野、三重、山口、熊本
【5区】8.5km 高校生
三浦(宮城)、中島(広島)に小山(埼玉)、難波(千葉)らの区間賞争い。
上位争い : 栃木、群馬、埼玉、千葉、愛知、広島
続いて : 宮城、長野、三重、山口、長崎、熊本
【6区】3km 中学生
区間賞争いは伊藤(愛知)、坂元(兵庫)が中心。池田(静岡)、方根(茨城)など、3,000m の持ちタイムが 8’40 秒台の選手がレース展開によってどう走るかが見所。
上位争い : 栃木、群馬、埼玉、千葉、愛知、広島
続いて : 宮城、長野、三重、山口、長崎、熊本
【7区】13km 社会人・大学生
鎧坂(広島)が快走しトップに立つ。宇賀地(栃木)、小野(群馬)、服部(埼玉)、柏原(千葉)、神野(愛知)はどこまで逃げられるか。
村山謙(宮城)が 3 位を目指して激走。佐藤(静岡)は入賞圏内に。入賞争いは前回同様ラストのスパート勝負で決まるだろう。小椋の走りで北海道は初めての入賞に届くか。
予想順位
- 1位 広島
- 2位 埼玉
- 3位 群馬
- 4位 宮城
- 5位以降は、静岡、愛知、栃木、千葉、長野、北海道、兵庫、東京、熊本、三重
都道府県ランキング(予想総合順位)
ちなみに各チームの選手の持ちタイムから予想総合順位を計算している「都道府県ランキング表」は以下のとおり。僕の地元・愛知はなかなかの位置に付けています。
【予想総合順位と時間(41.0km)】(上位10チーム)
- 広島 1:56:13
- 埼玉 1:56:27
- 群馬 1:56:56
- 愛知 1:57:07
- 栃木 1:57:09
- 宮城 1:57:12
- 静岡 1:57:17
- 北海道 1:57:38
- 千葉 1:57:39
- 長野 1:57:42
優勝候補の広島チーム
今年は 20 回記念大会と広島市が被爆 70 年の区切りの年なので優勝を狙っている。1・2区の出足が鍵。高校生は広島が 1 枚上手で、優勝すると予想している。
区間 | 予想選手 | 所属 |
---|---|---|
1区 | 新迫 志希 | 世羅高 2 年 |
2区 | 佐々木 光 | 磯松中 3 年 |
3区 | 岡本 直己 | 中国電力 |
4区 | 吉田 圭太 | 世羅高1年 |
5区 | 中島 大就 | 世羅高2年 |
6区 | 梶山 林太郎 | 坂中2年 |
7区 | 鎧坂 哲哉 | 旭化成 |
1区 新迫がトップと10秒差程度で持ってくる。2区 佐々木は順位を下げること無く引き継ぐ。3区 岡本が前へ前へしっか走って上位をキープし、4区 吉田でトップに並べるかも。
この1年で急成長した5区 中島で確実にトップに出る予定。6区 梶山が埼玉に抜かれても、差が10秒程度であれば大丈夫。そして、7区 鎧坂が実力を普通に発揮すれば、3km地点までにトップへ。そのまま2時間19分前後のタイムで優勝!
各都道府県のメンバーリスト(区間エントリー)
各都道府県のメンバーリスト(区間エントリー)は以下からどうぞ。