第45回防府読売マラソン(2014年12月21日)
市民ランナーにとっては、クリスマスなんかよりずっと気になる「防府読売マラソン」。2014年12月21日(日)開催の第42回大会へ向け、招待選手が発表されました。川内優輝選手をはじめ、以下9人が招待選手として出場します。セルオド・バトオチル選手は今回出場しません。
招待選手9人発表! 川内優輝選手、4年連続出場です。
第45回防府読売マラソンの招待選手は以下の通り。
1. 川内 優輝(埼玉県庁・27歳)
【ベストタイム】2時間08分14秒(’13ソウル国際マラソン)
今回で4年連続での出場です。昨年はセルオド・バトオチル選手に破れ2位となりましたが、一昨年は優勝しています。今年は2時間07分台を狙うと宣言。果たしてどんな走りを魅せてくれるのか楽しみです。ちなみに、過去3回の成績は
- 2013年・2時間09分15秒(2位)
- 2012年・2時間10分46秒(1位)
- 2011年・2時間12分33秒(2位)※中13日での2大会連続サブ10達成
走るたびに、自身のコースタイムを更新しているので、いよいよ2時間08分切りなるか!?
これまでの3回は「福岡国際マラソン」からわずか中13日で参戦していましたが、今回は(世界陸上選考会の)福岡には出場していません。なので、疲労をしっかり抜いた状態で臨めるそうですね! (代わりにNAHAマラソンで走ったけど…。)
▶【川内優輝】「第30回NAHAマラソン」の結果!2時間13分43秒。大会記録を10分近く更新! | ほぼニートの資格取得日記☆(マラソン編)
2. Willy Kibor(ケニア・28歳)
【ベストタイム】2時間08分32秒(’12 ウィーンマラソン)
今年はセルオド・バトオチル選手が出場しないので、このWilly Kibor選手が川内優輝選手の最大のライバルとなりそうですね。ベストタイムこそ川内優輝選手にわずかに及ばないものの、2時間08分台。2014年9月21日に開催された「ケープタウンマラソン2014」(南アフリカ)では2時間10分45秒で優勝しています。
3. サイラス・ジュイ(アラタプロジェクト・28歳)
【ベストタイム】2時間09分10秒(’11 東京マラソン)
ケニア出身の日本で活動するサブ10ランナー。インターハイ3000mSCでは2連覇、札幌国際ハーフでは3度優勝、2010年の北海道マラソンも制しています。僕の大好きな「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」にも出場していて、成績は
- 2014年・1時間02分50秒(6位)(※川内優輝選手は1時間03分48秒・11位)
- 2013年・1時間01分08秒(4位)(※1時間05分05秒・14位)
- 2011年・1時間02分58秒(3位)(※1時間04分44秒・13位)
と、ハーフマラソンでは川内優輝選手を圧倒しています。サイラス・ジュイ選手にも注目です!
4. Philip Kiplimo(ウガンダ・23歳)
【ベストタイム】2時間11分30秒(’13 ケルンマラソン)
調べてみると各種目のベストタイムは以下の通りのようです。
- 5,000m 14分23秒43(2013年6月)
- 10,000m 28分34秒71(2013年7月)
- 20kmロード 1時間02分20秒(2014年3月)
- ハーフ 1時間03分55秒(2013年6月)
- フル 2時間11分30秒(2013年10月)
ちなみに今シーズンの成績は
- 20kmロード 1時間02分20秒(2014年3月)
- フル 2時間14分09秒(2014年7月)
若い選手でポテンシャルも高そうですね。防府読売マラソンでは大幅にベストタイム更新となるのでしょうか。
5. 荻野 皓平(富士通・25歳)
【ベストタイム】2時間13分12秒(’13 防府読売マラソン)
昨年は防府読売マラソンに一般参加で参戦。これマラソンデビューで、いきなり2時間13分台の好タイムで第3位となりました。今年は招待選手として招かれましたが、残念ながらケガのため欠場するようです。
6. 松本 翔(日税ビジネスサービス・29歳)
【ベストタイム】2時間13分38秒(’13 延岡西日本マラソン)
東大卒(法学部)の現役最速ビジネスマン。卒業後、一度は実業団チーム(東京電力)に所属するも、練習方法が合わず故障にも悩まされ、入社3年目で退社。その後は市民ランナーとして、平日はフルタイムで働き、仕事後の夜に練習、週末はレース参戦と励んできたようです。
1985年生まれ。アラタプロジェクトゴールドメンバー。現役最速ビジネスマンランナー。東京大学在学時には、東大生として21年ぶりに箱根駅伝(2005年)に出場し、各メディアで話題となる。
卒業後は実業団で活躍するも、慢性疲労となり、2011年1月に退部。市民ランナーとなった後はフルマラソンへの挑戦を開始し、2013年2月には延岡西日本マラソンで2時間13分38秒の好タイムで5位入賞。現在も日々フルタイムで働きながら、マラソンでの自己ベスト更新をめざして、各大会に参戦中。
防府読売ではベストタイムをガツンと更新するサブ10(2時間10分切り)も見据えているとのこと。アラタプロジェクトゴールドメンバーでもあり、本も出しています。防府読売の前にどうぞ!(Kindle版もあるよ。)
7. 新田 良太郎(コニカミノルタ・25歳)
【ベストタイム】2時間14分09秒(’13 東京マラソン)
2013年・2014年のニューイヤー駅伝・第6区で、2年連続の区間賞を獲得。各種目のベストタイムは以下の通り。
- 5000m 13分44秒86
- 10000m 28分28秒40
- ハーフ 1時間01分45秒
- 30km 1時間30分50秒
- フル 2時間14分09秒
今年(2014年)参戦したレースの結果は以下の通りとなっています。
- 甲佐10マイルロードレース(12月7日) 48分24秒(57位)
- 八王子ロングディスタンス(11月29日)29分34秒07(G組1位)
- 函館ハーフマラソン(9月28日)1時間04分53秒(4位)
- 東京マラソン(2月23日)2時間24分40秒(42位)
- 香川丸亀国際ハーフマラソン(2月2日)1時間02分45秒(20位)
- ニューイヤー駅伝(1月1日)38分05秒(6区1位)
8. 徳本 一善(モンテローザ・35歳)
【ベストタイム】2時間14分36秒(’14 ベルリンマラソン)
現役ランナーとしてレースに参戦する一方、駿河台大学駅伝部監督に就任し、指導者としても活動中。初開催の「東京マラソン2007」が初フルマラソン(2時間15分55秒の5位入賞)。そして、2012年の防府読売で2時間14分48秒・4位、2014年のベルリンで2時間14分36秒・15位。「東京マラソン2015」では2時間12分を切りたいとのことで、その東京マラソンへ向けて、今回はどんな走りを魅せてくれるのか注目です!(※残念ながら欠場です。)
9. 仁科 徳将(富士通・26歳)
【ベストタイム】2時間15分12秒(’11 防府読売マラソン)
約2年ぶりにフルマラソン参戦。3年前(2011年)の防府読売が初フルマラソンで、2時間15分12秒の3位。そのわずか1ヶ月半後に別府大分毎日マラソンへ出場していますが、こちらは2時間20分41秒(23位)。
久々のフルマラソンで終盤のスタミナ切れが心配されているようですが、練習を積んで自信はついたとのこと。防府読売では、川内優輝選手らの速いペースに無理して競うようなことはせず、自分の設定したペースを第一にベストタイムの更新を目指す。そして、集団から落ちてくる先週をひとりひとりとらえて、2011年の3位を上回ることを目標にしているとのことです。
セルオド・バトオチル選手はいません。
以上が招待選手9人。
仁川アジア大会2014で川内優輝選手らと激戦を繰り広げ、防府読売マラソンを2010、2011、2013の3度制覇しているセルオド・バトオチル選手は出場しないようですね。川内優輝選手との、昨年のあの死闘が今年も観られるのかと楽しみにしていましたが、少し残念。
川内鴻輝選手(川内優輝選手の弟)が一般参加!
また、川内優輝選手の末弟で、チームアラタの見習いランナー・川内鴻輝(こうき)選手も一般参加で出場します。
川内鴻輝選手のマラソンベストタイムは2時間21分48秒とのこと。「注目の兄弟対決!」となるには、今はまだお兄さんに遠く及びませんが、ご自身の記録更新を目指して奮闘中。川内鴻輝選手もどんな走りを魅せてくれるのか注目です。