Galen Rupp(Nike Oregon Project)
動画: ThePostGame
アメリカ西海岸最大のマラソン大会「ロサンゼルスマラソン2016」が、いよいよ2月14日(日)に開催。前日13日(土)には、リオ五輪マラソン種目のアメリカ代表を決める選考レースが行われますが、その代表選考レースにあの選手が挑戦すると発表され、日本マラソン界もざわざわしています。
【目次】
ゲーレン・ラップ、リオ五輪代表選考会でマラソン初挑戦
あの選手というのは、ゲーレン・ラップ選手です(大迫傑選手と同じ、ナイキ・オレゴン・プロジェクトに所属しています)。
Galen Ruppがマラソンオリンピック選考会に出場!https://t.co/R88jlAf62t pic.twitter.com/fKXB2Uogh6
— EKIDEN News (@EKIDEN_News) January 28, 2016
ロンドン五輪(2012)の男子10000m銀メダリスト。2014年には全米新記録を打ち立て、全米選手権においては現在7連覇中。10000mアメリカ最速の男です。
そのゲーレン・ラップ選手が、まさかのマラソン代表選考レースに参戦。
ロンドン五輪では10000mと5000mの2種目に出場していましたが(その時の走りは以下の動画をどうぞ)、今度は10000mとマラソンとの掛け持ちで代表を狙ってくるのでしょうか。
動画(YouTube)
His appearance in the race will afford him the opportunity to double in the Olympic marathon and 10K, the latter of which Rupp maintains is his “focus.”
via: BREAKING: Galen Rupp Will Run Olympic Marathon Trials | FloTrack
これまでハーフマラソンの経験はありますが、フルマラソンは初挑戦になるとのこと。まちがいなく自己ベストとなる初マラソンで、どんなタイムをたたき出すのか注目です。
なお、昨年(2012月)12月には、米国オレゴン州ポートランドで行われた「Foot Traffic Holiday Half Marathon」を走っています。ハーフ1時間01分20秒で優勝し、ここで代表選考レースへの参加資格(ハーフ1時間05分以内)を獲得しました。
【Galen Rupp Runs In The Foot Traffic On A Half】
動画: The Oregonian
ゲーレン・ラップ 自己ベストタイム
ゲーレン・ラップ選手の自己ベストタイムは以下の通り。
種目 | ゲーレン・ラップ | 日本記録 |
---|---|---|
フル | — | 2:06:16 高岡寿成(2002) |
ハーフ | 1:00:30(2011) | 1:00:25 佐藤敦之(2007) |
10000m | 26:44.36(2014) | 27:29.69 村山紘太(2015) |
5000m | 12:58.90(2012) | 13:08.40 大迫傑(2015) |
室内5000m | 13:01.26(2014) | 13:28.00 大迫傑(2015) |
室内3000m | 07:30.16(2013) | 07:45.62 大迫傑(2015) |
10000mだけでなく、室内5000m・室内3000mのタイムも米国記録です。また、室内2マイルでも米国記録を持っているとのこと。日本記録(2015年12月25日現在)も参考までに並べてみましたが、日本のボロ負けですね。
【ゲーレン・ラップ トレーニング動画】
動画: The Oregonian
アメリカのマラソン代表選考は一発勝負
アメリカのマラソン代表選考レースは、2016年2月13日(土)にロサンゼルスで実施。ロサンゼルスマラソンの前日に行われ、ダウンタウントラックを約4周します。
選考レースが複数あり、代表選手が発表されたあとにも色々なドラマを生む日本の選考方法とは異なり(参考: 世陸女子マラソン選考で波紋 唯一Vの田中落選 | 日刊スポーツ)、アメリカの場合は一発勝負。このレースで、男女とも上位3名に入った選手がリオ五輪の代表選手に決定します。
ということで、2月13日(土)はロサンゼルスから、ゲーレン・ラップ選手から、目が離せません。ちなみに男子のスタート時間は、日本時間で14日(日)深夜3:06です。
選考レース 当日スケジュール
【2016年2月13日(土)】
現地時間 | 日本時間 | イベント |
---|---|---|
8:00 | 14日 1:00 | VIP Spectator Bleachers Open |
9:15 | 14日 2:15 | Opening Ceremonies Begin |
10:06 | 14日 3:06 | Start, Men’s Field |
10:22 | 14日 3:22 | Start, Women’s Field |
12:16 | 14日 5:16 | Finish, Men |
12:47 | 14日 5:47 | Finish, Women |
12:40 | 14日 5:40 | Medal Ceremony- Top Three Men |
13:10 | 14日 6:30 | Medal Ceremony- Top Three Women |
アメリカ代表選考レースの結果・順位(リザルト)
結果・順位は、レース終了後に発表され次第掲載します。アメリカ代表選考レースは、日本時間2月14日(日)午前3:06スタートです。
アメリカオリンピックマラソン選考会スタート地点。 pic.twitter.com/IWz2JHCi1V
— Japan Running News (@JRNHeadlines) February 12, 2016
マラソン男子 結果(上位)
上位のみですが、結果を掲載しました。以下の通りです。
- 2:11:13 Galen Rupp
- 2:12:20 Meb Keflezighi
- 2:13:00 Jared Ward
- 2:14:12 Luke Puskedra
- 2:14:57 Tyler Pennel
- 2:15:16 Matthew Llano
- 2:15:23 Shadrack Biwott
- 2:15:26 Patrick Smyth
- 2:15:52 Sean Quigley
- 2:16:25 Nick Arciniaga
- 2:17:10 Timothy Young
- 2:17:14 Max King
- 2:17:20 Jeffrey Eggleston
- 2:17:33 Scott Smith
- 2:18:30 Jacob Riley
- 2:18:33 Augustus Maiyo
- 2:18:37 Benjamin Payne
- 2:18:40 Malcolm Richards
- 2:20:10 Elkanah Kibet
- 2:20:41 Brendan Martin
- 2:20:56 Ethan Shaw
- 2:20:59 Mike Morgan
- 2:21:28 Nathan Martin
- 2:21:37 Kieran O’Connor
- 2:22:16 Timothy Ritchie
- 2:22:18 Dustin Emerick
- 2:22:20 Andrew Epperson
- 2:22:30 Daniel Tapia
- 2:22:48 Craig Leon
- 2:23:02 Scott Bauhs
ゲーレン・ラップ選手がマラソン初挑戦で初優勝、そしてリオ五輪出場を決めました。今年5月に41歳となるメブ・ケフレジギ選手と、3位のジャレット・ワード選手もリオ五輪の切符をつかみました。
Galen Rupp @G_Rupp @OregonPJT wins 2:11:12 Marathon @OregonTF #GoDucks @UsaTf #USATF #IAAF #La2016 13 Feb 2016 pic.twitter.com/NXCtIsPhCg
— T&F Photo #Tokyo2021 #Tokyo2020 #東京2020 (@TaFphoto) February 13, 2016
10000mのアメリカ代表選考レースが7月1日(金)に行われますが、ゲーレン・ラップ選手はマラソンとの掛け持ちで、10000m代表も狙うようです。リオ五輪の日程は、10000mが8月13日(土)、マラソンが8月21日(日)。1週間の回復期間があるため、とりあえず掛け持ちも不可能ではなさそうです?
マラソン女子 結果(上位)
クラグ優勝 pic.twitter.com/qNUx9Ga3C6
— Japan Running News (@JRNHeadlines) 2016, 2月 13
- 2:28:27 Amy Cragg
- 2:29:00 Desiree Linden
- 2:29:26 Shalane Flanagan
- 2:30:30 Kara Goucher
- 2:31:20 Janet Bawcom
- 2:32:56 Kellyn Taylor
- 2:33:34 Maegan Krifchin
- 2:34:28 Serena Burla
- 2:35:27 Katja Goldring
- 2:35:53 Alia Gray
- 2:38:02 Esther Atkins
- 2:39:03 Adriana Nelson
- 2:39:44 Lenore Moreno
- 2:39:49 Lindsay Flanagan
- 2:40:04 Melissa White
- 2:40:43 Heather Lieberg
- 2:40:47 Wendy Thomas
- 2:40:48 Erin Osment
- 2:41:17 Erin Vergara
- 2:41:25 Susanna Sullivan
- 2:42:07 Katie DiCamillo
- 2:42:43 Allison Macsas
- 2:42:48 Cynthia Fowler
- 2:43:12 Keely Maguire
- 2:43:18 Laura Hagley
- 2:43:37 Caitlin Comfort
- 2:43:46 Kristen Heckert
- 2:43:47 Katie Kellner
- 2:43:53 Ellie Hess
- 2:43:59 Whitney Bevins
女子はエイミー・クラッグ選手が優勝。デシリー・リンデン選手、シャレーン・フラナガン選手とともにリオ五輪行きを決めました。
アメリカオリンピックマラソン選考会の完走メダル pic.twitter.com/YdCr2TQIpY
— Japan Running News (@JRNHeadlines) February 13, 2016