全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝2014)(12月14日)
「女は限界を超えていく。」
昨日は全日本実業団駅伝(クイーンズ駅伝2014)が開催されましたね。これは見逃せない! とは思っていましたが、僕は同日開催の「奈良マラソン2014」に参加。クイーンズ駅伝がスタートする頃にようやくフルマラソンを完走したばかりだったので、残念ながら観られませんでした。
もっと速く完走したとしても、テレビを観られるところがないので(宿泊ホテルもチェックアウト済み)どのみち観られませんでしたけど…。観られなかったことが何となく悔しいので、せめて結果だけでも掲載しておきます。
クイーンズ駅伝2014の結果! デンソーが大会新記録で2連覇達成。
26チームが出場し、結果は以下の通り。デンソーが優勝。昨年に続き2年連続の連覇を果たしたようです。やりました。
- デンソー 2:16:12
- ダイハツ2:16:48
- ヤマダ電機2:17:29
- 豊田自動織機2:17:50
- 第一生命2:17:54
- 九電工2:18:02
- ユニクロ2:18:13
- しまむら2:18:21
- ホクレン2:18:33
- 大塚製薬2:18:44
- ノーリツ2:19:16
- パナソニック2:19:22
- キヤノンAC九州2:19:50
- ユニバーサルエンターテインメント2:19:53
- 十八銀行2:20:24
- 天満屋2:20:28
- 三井住友海上2:20:42
- 積水化学2:21:50
- スターツ2:22:02
- TOTO2:22:25
- ワコール2:23:02
- エディオン2:24:10
- 肥後銀行2:24:23
- ユタカ技研2:25:30
- 愛知電機2:25:44
- シスメックス 失格
しまむらまでの上位8チームまでが来年のシード権を獲得。シスメックスが失格となってしまったのは、第4中継所でタスキの受渡しが成立しなかったためのようですね。
4区走者の大久保選手がフラフラになって、倒れ込みながらもタスキを渡そうとしますが、大久保選手の身体が中継ラインを通過しないうちに、5区走者の大貫選手が大久保選手に寄り添うかたちでタスキを受け取ったので、「タスキ引き継ぎ違反」となってしまったようです。
大会連覇は2005年以来の9年ぶり!
ちなみに、大会連覇は三井住友上海が3連覇を飾った2005年以来、9年ぶりとのこと。
【2003年以降に優勝を飾ったチーム】
- 2003年:三井住友海上
- 2004年:三井住友海上
- 2005年:三井住友海上
- 2006年:資生堂
- 2007年:三井住友海上
- 2008年:豊田自動織機
- 2009年:三井住友海上
- 2010年:天満屋
- 2011年:第一生命
- 2012年:ユニバーサルエンターテインメント
- 2013年:デンソー
2005年以降、見事に連覇がありません。来年はデンソーの3連覇なるか、注目です。
高島由香選手 3区間新記録! 福士加代子選手を24秒更新。
3区ではデンソーの主将・高島由香選手が区間新記録で快走し、チームを勝利に導きました。第3区・10.9kmを34分40秒で疾走! この記録は福士加代子選手(ワコール)の区間記録を24秒も更新するとのこと。本人も「まじで!?」と驚くタイムだったようです。
高島由香選手は岡山・興譲館高等学校出身の26歳。全国高校駅伝の優勝経験はありますが、個人の実力としては、6月の日本選手権10000mで7位。昨年も3区を志願したところ「力がない」と却下されていたようです(昨年は5区を区間2位で走っています)。その悔しさをバネに練習に励みここまで来ました。次は、北京世界陸上2015の10000m代表を狙うとのこと。
【高島由香選手のベストタイム】
- 5000m 15分31秒66
- 10000m 31分55秒81
前田彩里選手 3区で9人抜き! 2015年3月の名古屋ウィメンズマラソンで優勝狙う。
また同じく3区では、前田彩里選手(ダイハツ)の走りも輝いていたようですね。
区間賞・MVPこそ高島由香選手に譲ったものの、各チームのエースが揃うこの区間で9人抜き(11位→2位へ)。高島由香選手のタイムにあと5秒まで迫る区間2位の走りで(10.9km・34分45秒)、ダイハツを歴代最高の2位へ導いたようです。
前田彩里選手は、今年(2014年)1月26日(日)の「第33回大阪国際女子マラソン」でフルマラソンに初挑戦。結果は2時間26分46秒の4位(日本人2位)に入り、学生記録を更新しています。
来年3月の「名古屋ウィメンズマラソン2015」にも出場するようですね。北京世界陸上2015のマラソン代表枠を目指して、優勝を狙うと語っています。注目です。
木崎良子選手 区間1位・渋井陽子選手 区間5位。
僕が気になる木崎良子選手(ダイハツ)と渋井陽子選手(三井住友海上)の結果について。木崎良子選手は5区を走り区間1位(10.0km・32分47秒)、渋井陽子選手は6区を走り区間5位(6.795km・21分33秒)とのこと。
各区間1位(記録・選手)と区間記録
各区間1位の記録・選手は以下の通り。これまでの区間記録の選手・記録も添えておきますね。第3回~第30回は岐阜での開催でしたが、第31回(2011年)からは宮崎に舞台を移しています。
【第34回大会 各区間1位】
- 【渚の1区・7.0km】22分14秒 森唯我 (ヤマダ電機)
- 【咲帆高速の2区・3.9km】12分19秒 福田有以(豊田自動織機)
- 【花の3区・10.9km】34分40秒 高島由香(デンソー)
- 【変動の4区・3.6km】11分13秒 K.S.チェピエゴ(九電工)
- 【まさかの5区・10.0km】32分47秒 木崎良子(ダイハツ)
- 【運命の6区・6.795km】21分08秒 筒井咲帆(ヤマダ電機)
【これまでの区間記録】
- 22分10秒 第33回 森唯我 (ヤマダ電機)
- 12分04秒 第32回 小泉直子(デンソー)、中村萌乃(ユニバーサルエンターテインメント)
- 35分04秒 第32回 福士加代子(ワコール)
- 11分28秒 第33回 スーサン・ワイリム(デンソー)
- 32分40秒 第33回 木﨑良子(ダイハツ)
- 20分48秒 第32回 石橋麻衣(デンソー)
福士加代子選手 10月上旬に右足小指付近を骨折。北京世界陸上2015の代表選考会には出場しない!
クイーンズ駅伝の結果も気になっていましたが、もっと気になるニュースは福士加代子選手(ワコール)について。福士加代子選手は10月上旬に右足小指付近を骨折してしまい、ジョギングできるまでに回復しているものの、クイーンズ駅伝のメンバーから外れていました。
福士加代子、マラソンで世界陸上狙わず
32歳の福士は10月に右足小指の付け根を骨折した。現在はジョギングできるまでに回復しているものの、14日に宮城県で開催される全日本実業団対抗女子駅伝では補欠に回った。
さらに北京世界陸上2015の代表選考会である「大阪国際女子マラソン」(2015年1月25日)や「名古屋ウィメンズマラソン」(2015年3月8日)にも出場しないとのこと。
北京世界陸上2015で8位以内に入り、かつ日本人最上位であればリオデジャネイロ五輪の代表に内定となりますが、福士加代子選手は、別のレースでリオデジャネイロ五輪の設定記録(2時間22分30秒)の突破を目指すとのことです。